九の滝


一の滝(不動の滝)




滝遠望 落差15mと言われるが20mはありそう 左岸側面より



滝正面直下より



滝口の光芒が綺麗でした


二の滝




滝周辺の様子 正面や左岸からだと葉隠れします
滝口 分かりづらいですが二段になっています このような上段があります



柱状節理(玄武岩かな?)が綺麗


滝見参道入口と駐車場 看板には「せせらぎ」に駐車するよう書いてあるが
山村交流センター「せせらぎ」 現在休館 滝見参道 この道をまっすぐに
杉林入口の看板 不動の滝まで1330m 入ってすぐの分岐 中央の山道を
山道はしっかりとした道だが荒れ放題 切割 ここがピーク(入口から15分)
「二の滝」到着 ここは標識あり(入口から30分) 「二の滝」先の山道は草藪(腰くらいまであった)
「一の滝」手前の分かれ道 川へ降下しました 川も荒れてるけど藪漕ぎよりマシ


京都府京丹後市網野町切畑にある「九(ここ)の滝」です。
「九の滝」とは、最上流の「一の滝」(不動の滝)から9つある連瀑帯の総称です。
主瀑は、「一の滝」(別名:不動の滝)で、落差は15m。柱状節理が綺麗な分岐瀑です。
「二の滝」は、落差10m。階段状の流れが美しい分岐瀑です。
かつては、本当に9つあったらしいのですが、
最下流の「八の滝」「九の滝」が採石場となり消滅し、
現在は「七の滝」までしかないそうです。
「三の滝」〜「七の滝」については、
今回の探索では、ルートすらわからなかったので、
折を見て、また再訪したいと思います。
滝へは、網野から府道17号線を峰山方面へと南下します。
途中、郷地区から切畑地区方面へと府道20号線に進みます。
府道20号線を西進すると、下切畑集落の入口付近に、
写真の黄色い注意看板があります。(横を向いているので、見逃しがち)
左手に橋があり、その先に消防車庫があるのでそれが目印です。
その脇に「下切畑駐車場」と書かれた空き地があるので、そこに駐車します。
看板には、山村交流センター「せせらぎ」(現在休館)に駐車するように書いてありますが、
600mほど離れているので、いくらなんでもこれはちょっと遠い。
ちょうど農作業されている地区の方がおられたので、
一言声をかけて、今回はここに停めさせていただきました。
その方の話では、滝見参道は今は荒れており、滝見は大変とのこと。
また、熊もよく出るから気をつけるようにと言われました。(前途多難そう)
一応、対策(熊鈴だけだけど)はしているので、そのまま滝見参道へ進みました。
参道に入るとすぐに、写真の看板があり、そこから最奥の「一の滝」まで1330mです。
滝見参道は、道幅のある明確な山道で、前半は杉林の中をひたすら上ります。
途中、聞いたとおり多数の倒木がありますが、この辺りは問題ありません。
約15分で切割に着きます。ここがこのルートのピークになります。
ここからは、道はなだらかに下り、大きく回り込むようにしながら谷筋へ出ます。
右手に谷川の音を確認できたら、間もなく「二の滝」です。
しかし、「二の滝」の100m程手前から下草が茂り始め、
倒木により道が完全に塞がれている場所もありやや大変になります。
それらを越え、入口から約25分で、右下に「二の滝」を確認できました。
「二の滝」は、滝口付近に古い標識もありました。
滝下へは、山道から直接下りるにはやや急峻で、
下草も多く、ルートが確認できないのでちょっと危険です。
ホージローは滝口の少し先を左岸に渡り、杉林の中を下りました。
こちらは比較的緩やかで、ルートも確認できるので問題なく下りられました。
「一の滝」へは、「二の滝」滝口に戻り、さらに山道を進みます。
しかし、山道はここから一段と荒れ始め、下草も多く藪漕ぎになります。
草藪状態になっている道を藪漕ぎしながら進むと、
杉林があり、そこから坂道へと変わります。
しかし、ここから道が一段と荒れ放題になります。
参道らしき山道は倒竹と下草で歩行困難となり、思うように進めません。
滝はすぐ先にあるようで、見えてはいませんが音がします。
何のとか10分近く格闘しながら進むと、大杉の先に滝が見えました。
しかし、かなり高度が上がっているので、下りるルートが見出せません。
ここは止む無く杉林付近まで戻りました。(心が折れそうになりました)
杉林の切れ目付近から谷を観察していると、滝下への踏み跡らしきルートがありました。
しかし、ここも下草が茂り、けっこうな斜面をトラバースするルートなので、
足元が確認できないのはかなり危険と考えパスしました。
結局、ここから斜めに川へと降下し、遡上することにしました。
川も倒竹でかなり荒れていますが、こちらの方が断然歩きやすかったです。
遡行し始め約100mほどで滝に着きました。
下草の茂る夏場は、この遡行ルートが正解ですね。
結局、最後の最後で悪戦苦闘したので、「二の滝」から30分も費やしました。
下草がなく、ルートに迷わなければ10分ほどでしょうか。
なお、事前に得た情報では、ここにも標識があるらしいのですが、
今回の探索では、確認できませんでした。
全体を通して、「二の滝」までは倒木は多いですが、大きな問題はありません。
「二の滝」からは、距離の割に苦労を強いられます。
今回の探索には、休憩、撮影時間を含め、往復2時間10分かかりました。
下草のない冬場なら、往復1時間40分くらいのコースでしょうか。
装備としては、距離はありますが、スパイク長靴がお薦めです。
それと、熊鈴、小型の鉈などもあるとよいかも知れません。
行かれるなら、冬場をお薦めします。

2016.8.19撮影 Canon EOS M3  SONY Cyber-shot DSC-RX100






一の滝(不動の滝)





前回よりも増水して綺麗でした



今回も光芒GET!


二の滝





こちらもやはり水量があると綺麗です



「一の滝」前で記念撮影  はなごやさん提供
(プライバシー保護のため加工済)



滝友のはなごやさんをご案内して、僅か1ヶ月足らずで再訪することになりました。
当初の予定ではこの滝を訪れるつもりはなかったのですが、
水量増が見込めそうだったため、急遽立ち寄ってみました。
前回よりもやや涼しくなっていたせいか、
滝への道のりも思ったよりも楽で、
しかも、予想通りやや増水していました。
このくらい水があれば、けっこう滝らしく見えるものですね。
せっかく遠路遥々来ていただいたので、水があってひと安心しました。
個人的にもリベンジできてよかったです。

2016.9.10撮影 Canon EOS M3


inserted by FC2 system