滑ヶ谷の滝群


一の滝




下段 上段
下段正面より 滝側面から
     
   
滝壺   下段滝口




全容が見がたい滝です


枝沢の滝


二の滝やや手前に右岸に懸かっています



滝下より  水さえあればよい滝だと思います



途中にはこんな木も


二の滝




綺麗な段瀑です 中段
滝口より 中段滝壺



三の滝




滝脇より 滝壺を見下ろして
下流より遠望 滝上部




滝周辺の様子  帰りは左手崩落斜面を登りました



林道から眺める蘇武の山々


林道入口 入渓ポイントの橋
三の滝上の林道の様子 過去最大の不法投棄物 (`Д´*)



美方郡香美町村岡区水上にある「滑ヶ谷の滝群」です。
これらの滝は、相互リンク頂いているmaruichiさんからの情報で知りました。
いつもありがとうございます。
この渓谷には合計4滝あり、本流に3滝、枝沢に1滝懸かっています。
入渓してすぐに「一の滝」があります。
「一の滝」は、落差約20m。上下二段からなる段瀑で、シンプルな滝らしい姿をしています。
ただ、上段がやや奥まっているため、滝下からは見がたいのが残念です。
全容を見るには左岸側の斜面から眺めるしかありません。(足場は悪いです。)
ここから「二の滝」へは、左岸側(右手)斜面を捲きます。
急傾斜なうえ浮石が多いので、直登よりややジグザグに登ると楽です。
「一の滝」を捲いて河原に下りると沢はやや荒れ気味ですが、
それでもあまり苦労せずに遡行できます。
しばらく遡行すると右岸(左手)に枝沢があり、
そこに「枝沢の滝」が懸かっています。
「枝沢の滝」は、落差約10m。岩肌の綺麗な滝ですが、水量は少ないです。
枝沢から50mほどで「二の滝」が見えてきます。
「二の滝」は、落差15m。向きを変えながら落下する綺麗な段瀑です。
ここまででも距離の割にけっこうハードなのですが、ここからがより一層大変です。
「二の滝」を捲くには、ネット友の皆さんは左岸(右手)急斜面を捲かれたようでしたが、
これがかなりの急斜面、しかも掴まる手掛かりになるような木もありません。
膝の悪いホージローにはかなりきつそうに感じられました。
ここで退くも勇気ですが、情報では右岸(左手)からも捲けるかもとのことだったので、
思い切って未踏の右岸ガレ場を捲きあがってみました。
予想通り登るのは幾分楽でしたが、やはり浮石が多いのが難点です。
何度も落石させてしまったので、仲間がいたらやばかったかも、、。
しかし、こちら側は掴まる木や岩も多いので、慎重にいけば楽です。
でも、最後の難関は「二の滝」滝口付近です。
あとわずかなのですが、最後に滝口付近の岩を跳び渡るか、
その脇の斜面を這い上がるかしないと滝上に行くことができません。
足を滑らせたら滝へ真っ逆さまです。 (-o-;)ぞぉ〜。
究極の選択ですが、ホージローは膝のことを考え、斜面側にアタックしました。
予想通り、地面がずり落ち、落下しかけましたが、
スパイクブーツを履いていたのと、わずかな手掛かりのおかげで
なんとか窮地を脱することができました。でも、今までで一番怖かったです。
結論。こちらのルートもお薦めできません。行かれる場合は自己責任で。
やっとの思いで辿り着いた「三の滝」は想像以上に大きかったです。
「三の滝」は落差約25m。水の流れが大変美しい分岐瀑です。
ここまで来た達成感もあったかもしれませんが、本当に綺麗な滝だと思いました。
しかし、滝前に上の林道から落されたと思われる軽トラの残骸があったのは、
非常に残念で、憤りすら感じました。
帰路は、来た道を戻るのは危険と思ったので、滝脇(左手)の斜面を登ることにしました。
ここもかなりの急斜面で、浮石が多いのでけっこうきついです。
しかし、手掛かりになりそうな下草が多く、ジグザグにあがったので、
予想したよりは楽に登ることができました。
その後は廃道になった林道をひたすら下ったのですが、
倒木が多いのと、かなり大廻りなルートになるので、
予想以上に時間がかかりました。(車まで20分くらいかかりました。)
トータルで考えると、「二の滝」までは中級者向け、
「三の滝」は上級者向けのコースですね。
滝へは、村岡から国道482号線を日高方面へ進みます。
「蘇武トンネル」村岡側出口手前150m程の所、道路左手に林道入口があります。
そこを入り500m程上った所に写真の橋があります。
橋の袂に2,3台なら駐車可能です。
後は、上記したとおりの遡行、高捲きになります。遡行時間は40分くらいでした。
履物はしっかりとしたスパイクシューズのようなものがいいでしょう。

2013.5.12撮影 Panasonic LUMIX DMC-GH3  Canon PowerShot S100


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